開業準備編 4 失業手当、保険・年金、軽減制度について

こんにちは。 
勤めていたスタートアップ企業が奮闘むなしく廃業してしまい、思い切って起業してみようということで貯金もあてもないまま活動を始めた、かけだし起業家の半沢です。
私の起業までの様子をリアルタイムで投稿しています。

今週は失業手当の申請や国民健康保険国民年金への切り替えをしてきました。

実際に申請をして感じた注意点や手当の内容、申請方法を記事にまとめました。

5/18  私は今 「10. 求職活動を行う」の状態ですので、追加情報があった場合は追記していきます。

この記事のまとめ


  • 離職票」「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」のコピー2部しておく

  • 申請に必要そうなものは全部持っていくのがいい

  • 失業保険の初回支給日は手続きから最短で約1ヶ月かかる


前提条件

今回の以下の条件で各種申請を行っています。
条件が変わると申請に必要な順序や期間、持ち物が変わる可能性がありますのでご注意ください。

また、事前にいろいろ調べて書類をダウンロードして記入したり、印鑑もっていったりしましたが、実際には様式が違ったり、使わなかったりしましたので、とりあえず必要そうなものは全部持っていくのがいいです。
不足品があると再度訪問することになり2度手間になってしまいます。

今回の条件

とりあえず必要そうなものリスト

  • 離職票1

  • 離職票2

  • 健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書

  • 離職票1のコピー2部

  • 離職票2のコピー2部

  • 健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書のコピー2部

  • 年金手帳

  • マイナンバーカード あれば

  • 証明写真(タテ3cm x ヨコ2.5cm) 2枚

  • 印鑑

  • 身分証

退職後の流れ

  1. 退職日までに「離職票」と「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」を早めに発行してもらえるよう総務に相談しておく


    --------------------------------------退職--------------------------------------


    失業手当の申請や国民健康保険国民年金への切り替えに必要な以下の書類が届くまで退職日から10~14日程度かかります
    待っている間に次の2~5までを行っておくとスムーズです
    離職票1
    離職票2
    ・健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書

  2. 基礎年金番号(年金手帳に記載)、マイナンバーを控える

  3. ハローワークのWebページで求職情報仮登録する
    求職者マイページアカウント登録

  4. 求職情報仮登録で取得した「求職番号(QRと番号の両方)」を控える

  5. 証明写真(タテ3cm x ヨコ2.5cm) を撮る


    -----------------------------退職日から10~14日後-----------------------------


  6. 離職票1」
    離職票2」
    「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」を受け取る

  7. 離職票1」
    離職票2」
    「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」のコピーを2部とる
    離職票1」「離職票2」のコピーは1部しか使いませんが念のためです

  8. ハローワークで失業手当の申請を行う
    離職票1の原本
    離職票2の原本
    ・身分証
    ・求職番号
    ・証明写真(タテ3cm x ヨコ2.5cm) 2枚 または マイナンバーカード
    が必要になります。
    ※私の場合マイナンバーカードを作っておらず「証明写真」が必要なのも知らずに申請したら次回持ってくるように言われました。

    必要ないかと思いますが、「印鑑」も一応持っていくといいかもしれません。

    失業手当が振り込まれるのは最初の失業認定日以降です。
    失業手当申請してから失業認定日までは4週間あります。さらに振込みは認定日から7日程度かかるとのことですので注意が必要です。

  9. 市役所で「国民健康保険」、「国民年金」への切り替えを行う
    ・健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書のコピー(2部)
    離職票1のコピー(1部)
    離職票2のコピー(1部)
    ・身分証
    が必要になります。

    必要ないかと思いますが、「マイナンバーカード(あれば)」「印鑑」「年金手帳」も一応持っていくといいかもしれません。


    ------------------------7日間の待機期間後------------------------ ←今ここ


  10. 求職活動1回行う

  11. 雇用保険受給説明会に参加
    ・受給資格者のしおり
    ・失業認定申告書
    ・筆記用具
    ・証明写真(タテ3cm x ヨコ2.5cm) 2枚    失業手当の申請時に証明写真またはマイナンバーカードを提出していなかった場合
    が必要になります

  12. ハローワーク雇用保険受給資格者証を受け取る

  13. 失業認定日にハローワークを訪れる

  14. 市役所で「国民健康保険税の軽減・減免制度」「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」の申請を行う
    雇用保険受給資格者証
    ・身分証
    が必要になります。
    必要ないかと思いますが、「マイナンバーカード(あれば)」「印鑑」「年金手帳」も一応持っていくといいかもしれません。

注意点

1. 退職日までに「離職票」と「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」を早めに発行してもらえるよう総務に相談しておく

離職票」と「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」は退職してから10~14日後に届きます。

ただしこれだと以下で解説するように少し遅いので、事前に会社の担当部署に早めに書類を発行してもらえるように相談しておくと届くのが数日早くなることもあるそうですので試してみるといいかと思います。
私の場合は早くなりませんでしたが。

「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」の発行は任意のため会社によっては言わないと発行してくれない場合もあるので一緒に確認しておくといいです。
ちなみにこの書類は健康保険、国民年金の加入の際に必要となっていますが、一緒に退職した人は離職票のコピーを見せたら加入できたそうです。
ただし貰っておいた方が無難だと思います。

会社によってはこれらの書類が届くのに14日以上かかるところもあります。ですが健康保険と年金の切り替えは資格喪失日(=退職日の翌日)から14日以内におこなうことになっています。
ここはほんとに、なんでやねんと思うのですが・・・

14日過ぎても市役所で手続きは問題なく行えますが、14日を過ぎてしまうと、手続きをしたその日からしか保険は適用されません。 ただし保険料は資格喪失日から請求されます。

たとえば退職して5日目でけがをした場合、14日以内に健康保険の切り替えを行わないと治療費全額を負担することになります。

怪我しなければ良いというわけではなく、支払う健康保険料も同じですし、加入が遅くなるほど一括で請求がきて家計への負担も大きくなります。

2. 基礎年金番号(年金手帳に記載)、マイナンバーを控える

国民年金加入の際に基礎年金番号マイナンバーのどちらかが必要になります。
年金手帳はここ数年開いていなかったのでどこにあるのかわからずあたふたしましたので皆様もお気を付けください。

3. ハローワークのWebページで求職情報仮登録する

この仮登録はしないでハローワークに行ってしまっても問題ないです。自宅で登録するかハローワークで登録するかの違いです。
ただ自宅で空いた時間にやってしまった方がハローワークでの待ち時間が減らせるので先に済ませておくのがお勧めです。

求職者マイページアカウント登録

4. 求職情報仮登録で取得した「求職番号(QRと番号の両方)」を控える

求職情報仮登録が完了すると「求職者マイページホーム」が閲覧できるようになります。
ここの右下のQRコードとその下の求職番号(オレンジの四角枠)を控えておきます。
ハローワークで失業手当申請をする際に「仮登録済みです。」と伝えるとこの番号を記入するように言われました。

私の場合QRコードだけスマホに保存していきましたが番号を紙に書くように言われてその場で慌ててログインし直してました・・・

5. 証明写真を撮る

マイナンバーカードを持っていない人は証明写真(タテ3cm x ヨコ2.5cm)が必要になります。

マイナンバーカード申請ですが申請してから届くまで1か月以上かかるようです。届くのを待っていると失業手当がもらえるのも遅くなるので、少しお金かかりますが証明写真を撮った方がいいです。

6. 「離職票1」「離職票2」「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」を受け取る

離職票は1と2があり、それぞれ、雇用保険の資格喪失を被保険者に通知、
離職前に支払っていた賃金の状況と離職理由を示すものです。
ハローワークで失業手当申請する際にどちらも必要になります。
内容に間違いがないか確認しましょう。

健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書の様式は様々ですが、こちらも内容に間違いがないか確認しましょう。

離職票1 例

離職票2 例

健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書 例

7. 「離職票1」「離職票2」「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」のコピーを2部とる

離職票のコピーは
14. 「国民健康保険税の軽減・減免制度」「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」で必要になります。

健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書のコピーは
9. 市役所で「国民健康保険」、「国民年金」への切り替えで必要になります。
健康保険と国民年金それぞれで1部ずつ必要ですので2部忘れないようにしましょう。市役所でコピーしてくれる場合もありますが、事前に準備していった方がスムーズです。

ハローワークで失業手当申請する(このとき離職票の原本を回収される)前に市役所に行ったら離職票のコピーはいらないかもしれませんが、
資格取得・喪失証明書のコピーは必ず必要になるのでついでに離職票もコピーしておいたら無難だと思います。

8. ハローワークで失業手当の申請を行う

受付窓口で失業手当の申請に来たと伝えると対応してもらえます。

仮登録で取得した「求職番号」と「離職票」、「身分証」「証明写真またはマイナンバーカード」の提示を求められ、必要書類に記入するように言われます。

証明写真を忘れた場合は雇用保険受給説明会で持ってくるようにアナウンスされます。
マイナンバーカードを提示した場合は証明写真は不要です。

申請後はしばらく待機(30分程度)すると失業手当の制度について窓口で説明を受けます。

コロナ特例のような失業手当をもらえる期間が延長される制度がある場合もありますのでこの段階で確認しておくと良いです。
私の場合は、コロナ特例の対象になる点も受付の方が丁寧に説明していただけましたが、人によっては説明してくれない場合もあるそうですので、自分んで事前に下調べしてから臨んだほうがよさそうです。

またこの時、私の場合は国民年金加入の申請書をもらいました。申請書に必要事項を記入して市役所にもっていったらスムーズに対応してもらえました。

そのあとさらに求職情報の確認を別の窓口で行いました。私の場合は10分程度で終わったと思いますが、事前に仮登録していない場合はもう少しかかるかもしれません。

失業手当が振り込まれるのは最初の失業認定日以降です。
失業手当申請してから失業認定日までは4週間あります。さらに振込みは認定日から7日程度かかるとのことですので注意が必要です。

9. 市役所で「国民健康保険」、「国民年金」への切り替えを行う

市役所の健康保険・年金窓口で加入したい旨を伝えると対応してもらえます。

「身分証」と「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」のコピー2部が必要です。
「健康保険、厚生年金保険資格取得・喪失証明書」のコピーは健康保険加入で1部、国民年金加入で1部必要になります。
※知人は「離職票1」「離職票2」のコピーでも対応してもらえたそうです。

健康保険と国民年金どちらもすぐに申請は終わりました。健康保険証もその場で発行してもらえます。

そのまま 14. 市役所で「国民健康保険税の軽減・減免制度」「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」の申請 をお願いしたのですが、離職票のコピー(私はコピーするの忘れてました)または雇用保険受給資格者証が必要とのことでまた次回来てくださいと言われてしまいました。

10. 求職活動1回行う

65歳以下の人は4週ごとにある失業認定日までに2回以上の求職活動を行わないと次の失業認定を受けることができません。
最初の失業認定日だけは待期期間7日の制限があるので1回の求職活動で良いことになっています。

11. 雇用保険受給説明会に参加

「受給資格者のしおり」「失業認定申告書」「筆記用」「証明写真 2枚    失業手当の申請時に証明写真またはマイナンバーカードを提出していなかった場合」が必要です。

受給資格者のしおり 例
失業認定申告書 例

ちなみに私の場合は
11. 雇用保険受給説明会
12. ハローワーク雇用保険受給資格者証を受け取る
13. 失業認定日にハローワークを訪れる
の3つがすべて同日に行われるようで、4週間後にまた来るようにといわれました。

12. ハローワーク雇用保険受給資格者証を受け取る

この書類は失業保険の認定日には必ず必要になりますし、 14. 市役所で「国民健康保険税の軽減・減免制度」「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」の申請 を行う際にも必要になりますので無くさないようにしましょう。

雇用保険受給資格者証 例

13. 失業認定日にハローワークを訪れる

失業認定日と時刻は、最初に失業手当申請をした時や前回の失業認定日にアナウンスされますので必ず出席しましょう。
どうしても出席できない場合は事前に連絡する必要があります。
ここをおろそかにしてしまうと失業認定を取り消されて手当がもらえなくなります

失業認定日に関しては「受給資格者のしおり」の最後のページに4週間間隔のカレンダーがついているので心配な方は確認しておくと安心です。

ちなみに失業認定日は1か月間隔ではなく4週間間隔ですので1か月の間に2回認定日が設定される場合もありますので注意が必要です。

14. 市役所で「国民健康保険税の軽減・減免制度」「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」の申請を行う

雇用保険受給資格者証」と「身分証」が必要になります。

国民健康保険税の軽減・減免制度」ですが、
私の場合「コロナ特例による軽減・減免」と「失業による軽減・減免」の2つに該当しましたが、このような場合は「失業による軽減・減免」が適応されるそうです。
また「コロナ特例による軽減・減免」は年度更新で内容が変わるので事前に確認をお勧めします。

国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」の注意点は免除の申請を1~6月に行った場合はその年の6月までの保険料が免除されます。7月から翌年6月までの免除申請は7月以降に再度申請を行う必要があります。
国民年金保険料の免除制度・納付猶予申請書」には翌年度以降の継続を希望するかどうか選べる欄がありますが、失業の場合は継続申請は無効のため毎回申請しなければならないそうです。

国民年金保険料の免除制度・納付猶予申請書 例

おわりに

今回改めて思いましたが、国の申請手続きはどれも複雑で窓口に行ってみないと(行ってみても)よくわからない場合が多いのは早く改善されてほしいです。
軽減・減免制度は離職票に退職理由として「コロナで廃業」(=減免対象)と記載されているにもかかわらずこちらから質問しないと説明してもらえませんでしたし、全体的にUI/UXがイマイチな印象です。

ここ数年でDXが盛り上がってきていますが、今回のような手続きもすべてアプリで申請して即日対応できるようになったら良いですね。

実情、ハローワークも市役所も申請はすべて紙だったのでしばらくはこのままのような気はしますが・・・
ハローワークと市役所の行ったり来たりを何度も繰り返すのは良い運動になりました。

ということで、本日は以上になります。

 

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かけだし起業家 半沢 勤めていたスタートアップ企業が奮闘むなしく廃業… よし、こうなったら自分で会社を作ってみよう!!と貯金もあてもないまま走り www.youtube.com  

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